今回の公開講座の「うちの子って・・・」~子どもの不器用が気になるご家族へ~では発達性協調運動障害(DCD障害)について三人の講師にお話をしていただきました。
一人目の講師は、発達障害の専門支援を行っているNPO法人さるく 代表 長瀬慎一氏です。
発達性協調運動障害とは、どんなことが苦手で出来ないのか
どのように支援をすれば良いのかどうして極端な不器用さとなるのかの説明が行われ極端な不器用さの原因はどこにあるのか課題分析の考え方で縄跳び・前転を例にし説明が行われました。
二人目の講師は、大野城市立の小学校の教諭である朝倉博実氏にお話をしていただきました。
小学生に見られるエピソードや極端な不器用さを抱える子どもたちへのアプローチについての様子や資料を見ながら指導や支援の方法について楽しくスピーディに説明が行われあっという間の50分でした。
三人目の講師は、筑紫野市で小学生から高校生までを対象とした、はらだ進学塾 主宰 原田進一氏でした。
極端な不器用さを抱えるお子さんに多く見られる、片付けが苦手な方への支援の仕方を沢山の画像を見ながら説明がありました。
また、板書をノートにきれいに書き写すための環境整理の仕方や教科書やドリルとノートの位置を決める事の大切さをお話いただき新しい視点からの学習の基本を学ぶことが出来ました。
二時間半で、3人の豪華な講師の持ち時間は50分と短く、最後にもっと伝えたいと朝倉先生の身振り手振りを含むパフォーマンス一杯のおまけの講義も会場を熱くしていただけました。
講座終了後に行われた、アンケート記入も90%の回答率となり、「とても参考になった」「連続公開講座で、講座を継続して欲しい」との要望も多くいただきました。
今回の講座の内容は、実は沢山の方が対象となるのですが、単なる不器用やどんくさいだけで片付けられてしまい、当事者たちは大きな心の傷となっている事に周りが気づいていない現状があります。
ある意味、公開講座で人を集めるのに大変な講座のテーマでしたが申込期間が1ヶ月と短かった割には、多くの来場者にご参加いただけたことはとても意義ある事だったと思うと同時に、子育てを親のみならず、保育・教職員の方や行政関係者・議員など多岐に渡りご参加いただけたことに、少しの安心と喜びを感じました。