“ワークスタイルこすも”の想い
与えるのではなく教えることが仕事です。
「釣った魚を与えても、食べてしまえばおしまい。
しかし、魚の釣り方を教えれば、いつでも魚を釣ることが出来るから
飢えにさらされることはなくなる。
後世に残す最大の財産は、技術だ」
という話を聞いたことがあります。
物やお金を与えるだけでは、使ってしまえば無くなってしまうだけで
与えてくれる人がいなくなれば、飢えて死んでしまう。
でも、物やお金を手に入れる技術(働く力)を教えれば
飢えることなく、自分の力で生きていくことが出来る。
障害のある人たちに私たち親(大人)が残して上げれるものは
お金でも物でもないと思うのです。
技術(働く力)こそが
最大の財産になる事だということです。
「特定非営利活動法人ゆづるは」では、この理念のもと
障害のある方やご家族にサービスのご提供を行っております。
障害のある我が子を残し先立つ親の無念を
いかに変えていくことが出来るかを考えた末にたどり着いた結論でした。
そして、それは障がいがある、なしに関わらず
全ての子供に思う親の願いだと思うのです。
障がいがあっても働くことが出来る
それを実証していくことが「特定非営利活動法人ゆづるは」の仕事です。
特定非営利活動法人ゆづるは
理事長 松尾 敦子
“ワークスタイルこすも”のはじまり
ワークスタイルこすものはじまりは、平成16年まで遡ります。社団法人 大野城すばる園閉園に伴い、障害者の居場所づくりや就労機会創出を目指しました。重度障害者の子を持つ母7名で平成17年1月15日に、無認可小規模作業所「パン工房こすも」をスタートいたしました。
重度の障がいを持つ子どもの療育施設と学校と家庭だけが、私たちの社会との接点でした。そんな私たちが手探りでがむしゃらに走り続けてきました。
ボランティア活動からの脱却
私たちは、1992年より社団法人大野城すばる園(2004年12月 閉園)に障がいを持つわが子を通わせる一方で、同施設の金銭的支援と障がいを持つ人々の就労機会創出を目指して、パン製造を細々ながら継続的に行って参りました。
同施設の解散を機会に有志で再三に渡り話し合いを行い、自立を決意し、資金を工面して、2005年1月に「無認可小規模作業所 パン工房こすも」として再出発しました。その当時の私たちの願いは、「障がいのある人も、ない人も、地域の中で当たり前に胸を張って、ごく普通の生活ができるようになること」でした。
この思いを多くの方にご理解いただき、支援の輪が広がり、大野城市内の全小学校の留守家庭児童保育所や一般保育所へ、子どもたちの健康と食の安全を考えた、無添加・自然食品を中心としたおやつを提供していました。
さらには、パン製造販売活動とともに、障害者の雇用に努め、働く場の提供、近隣作業所への外注依頼、障がい者の余暇支援・就労支援なども行っています。また、他企業からの受託作業の開拓・斡旋マネジメントにより、軽作業を受注し、他の作業所へ依頼するなど、ワーキングシェアの拡大と共に近隣の作業所との仕事の連携・協力を展開しています。
このように、私たちの活動が着実に軌道に乗るに従いまして、諸機関のさらなる協力を得るには法人格取得が必要でした。そこで私たちは、「特定非営利活動法人ゆづるは」を2006年6月7日に設立し、ボランティア活動からの脱却をいたしました。
NPO法人ゆづるはについて
私たち「ゆづるは」は、障害があるからできなくてもしょうがない、そんな考えを持っておりません。育てることを優先課題とし、1.働くこと、2.人として年齢相応の考え方や振る舞いができるようになること、3.親亡き後にたくさんの人に愛される人となること、この3点を支援の目標としています。
学ぶ場と経験する場を提供することで、大きな可能性を秘めていることを利用者さまと一緒に社会に実証していきたい。そして地域に愛され、末永く安心安全な生活の確保が約束され、働くことを通じて誰もが生き方を自由に選択できる未来を創造したい。
そのために私たちは、ときに厳しい姿勢で寄り添う場合がございます。利用者さまご家族さえも気づかない些細な変化をキャッチし、ご家庭での問題や課題を、言葉を濁さずにお伝えしてまいります。未来にある自立した笑顔を信じています。
企業のみなさまへ
私どもは、障害者だからという甘えを排除し、真剣に社会と向き合って本当の自立を目指しています。真っ当なサービス品質で評価していただいて構いません。その代わりに、先入観なく平等な機会を私たちにいただけたら幸いに存じます。
本当の福祉とは、社会の中で、人と企業と地域とが共に成長できる仕組みであると考えます。それは障害者も同じです。私たちと一緒にその仕組みづくりに挑戦していただける企業さまとの出会いを心からお待ちしています。
施設見学、ご相談、お見積もりなど、どうぞお気軽にお問い合わせください。